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つらいお話し

つらいお話し

61歳のKさんは、昨年、総合病院で進行性大腸がんで手術を受けました。その後、肝臓に転移が見つかり、主治医からがん化学療法を勧められましたが、医療費が高額であったため、その後通院せず。お腹の張りに我慢できす当院を受診しました。

診察すると、お腹に多量の水が溜まり、黄疸が出現しており、がん末期の状態でした。1か月くらいの命であり、これからの人生がとても大切であることを告げ理解してもらいました。一人暮らしで頼る人がおらず、パート職員として某運送会社に勤務していましたが、月給は10万円前後。病気が解ったら、使い捨て同然で解雇されてしまいした。現役時代も派遣職員で10万円くらいだったとのことで、貯金は全くなし。財産といえば、軽自動車のみ。これからかから医療費のことを考え、生保申請をアドバイスしましたが、間に合いそうにありません。医療費が払えないということで、かたくなに入院を拒否。
当方の介護と連携し、暫く在宅医療をしていましたが、次第に意識が薄れ、歩くこともできなくなってしまいました。いつ亡くなってもおかしくない状態で、誰も看る人がいないため、何とか某病院に入院させてもらいました。

あまりに過酷な人生の終わりに、現在の日本の制度の歪みを感じます。懸命に生活のために働き生きてきたKさんの人生の最後がこれです。
なんの仕打ちでしょう。

Kさんの怒り、焦燥感を何とか伝えてあげればと思います。
Kさん無念でしょう。何とか世間にKさんの気持ちをつたえてあげたいと思っています。
合掌 Kさん・・・。


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